市民団体にコロナ禍についてインタビューする”記録に残そう”。
一番初めに伺ったのは「くらし協同館なかよし」です。
撤退した生協のお店の跡地を無償で借りて、地元の野菜や手作りのお惣菜を売ったり、様々な趣味講座を開催したり、普通のお店とは一味違う地域のための憩いの場所。
お話をしてくれたのは、代表の塚越教子さんと理事の江森恒一さん。
レポーターは、こもれびスタッフの福本さんです。
<コロナ禍で、どんな影響がありましたか?>
開館時間を1時間短縮したり、健康体操や趣味活動、喫茶と食事のサロン中止など、大きな影響がありました。しかし店を閉めるべきではないという点では、スタッフの中で一致していました。生きるために必要な「食」に関して、地域の高齢者にとってなくてはならない場所だからです。歩いて来れる近所の方がたくさん来館され、お店が混雑した時もありました。
<困ったこと、大変だったこと、足りなかった物は何ですか?>
もともと食品を扱っているお店なので、マスクや消毒は十分に在庫を持っており大丈夫でした。困ったのは、意識の違いで大切なことを共有できないこと。マスクや人との距離について、みなさんの基準がまちまちで、強くも言えず難しかったです。また、子どもの居場所事業で色々な楽しい企画をしていましたが、子供たちの募集が行えず実施できなかったのも残念でした。
<どんな対応をしましたか。工夫したことはありますか?>
喫茶と趣味のコーナーの壁をとり、広くして人との距離をとれるように。手作りの透明の仕切りや、協力してほしいことを明記した利用案内を各テーブルに設置。お店が混雑して、人との距離をあけてほしいことやマスク着用をお願いするのに、直接個人の方に言いにくい時は、店内放送でそこにいる全員の方に呼びかけを行いました。
<他の団体、市民、行政に手伝って欲しいことはありますか?>
私たちの活動の目的が、いかに人を集めてふれあって交流して、地域でつながりを作るかというところにあるので、集まってはいけないとなるとどうしたらいいのか、いろいろと模索しています。活動している私たち自身も健康管理に気を付けていますが、来館される方たちもマスク・消毒・3密など約束事にご協力をお願いします。そのためにも情報を共有していきます。
<今後、新たに計画していること、やってみようと考えていることはありますか?>
ストップしていた子どもの居場所事業が動き出しそうです。昨年好評だった子ども食堂も、食数は少なくなってしまいますが実施予定です。状況によっては中止も視野に入れながら、無理はしないで、でも計画は立てておくというスタンスで。調理ボランティアをしてくれる地域のお母さんチーム、ほかの団体の支援(理科クラブさんなど)もあり、子どもや地域の高齢者みんなで一緒に楽しく食事ができる日を心待ちにしています。
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